国譲りという言葉ははなんとなく聞いたことがある。正式には葦原中国平定(あしはらのなかつくにへいてい)というらしい。ガオ
これが国譲りのイラスト。見たことがある人も多いと思う。
いろいろな説が混ざって複雑な話だけど、ところどころ省きながらわかりやすく勉強してみた。ガオ
国譲り(葦原中国平定)
その昔、高天原(たかまがはら)という場所に、天照大御神(あまてらすおおみかみ)をはじめとするにいた神々がいた。葦原中国(あしはらのなかつくに)を統治すべきは自分たちだといって、何人かの神を葦原中国を統治する大国主(おおくにぬし)のもとにおくった。この地が今の出雲。
ちなみに天照大御神は太陽を神格化した神様のことで、今の日本の皇室の起源になっているとても重要な神のこと。いろいろな説があるが、高天原は葦原中国(地上)に対して神々の住む天上を指す、つまり今僕らが住む日本を指しているとされる。ちなみに下の絵のように高天原には八百万(やおろず)もの神々いて、こうした神々を天津神(あまつかみ)というらしい。ガオ
天照大御神は高天原にいる八百万の神に相談しつつ、たくさんの神々を出雲に送った。でも、ある神は大国主の家来になったり、大国主の娘と結婚して自分が葦原中国の王になろうとしたり、うまくいかない。
最後に建御雷神(たけみかづち)が出雲に向かい、大国主に「天照大御神は自分の子孫がこの国を収めるべきだといっている」と尋ねる。大国主は自分の息子である事代主(ことしろぬし)に聞くように言い、事代主は建御雷神を恐れて服従する。次にもう1人の息子である建御名方神(たけみなかたのかみ)にも聞くように大国主が伝えている間に、建御名方神がやってくる。「ひそひそ何を話しているんだ。ならば力比べをしよう。」というと、闘いが始まるんだ。ガオ
建御雷神は布都御魂(ふつのみたま)という強力な剣を使って建御名方神を圧倒する。そして建御名方神を追いかけ、諏訪の国(長野)まで追い詰める。建御名方神は、「ここから出ないし、大国主や事代主がいったとおりでこの国は天津神に譲るから殺さないでくれ」と降参する。
ちなみに、この闘いは相撲の起源とされているんだ。この強い建御雷神は茨城県の鹿島神宮などに祀られている。布都御魂の剣は神格化されて千葉県の香取神宮や群馬県の一之宮貫前神社など祀られる経津主神(ふつぬしのかみ)となる。武神、剣の神、雷神として有名なかっこいい神。ガオ
建御雷神が出雲に戻ると、大国主は、「息子たちが天津神に従うなら、私もこの国を天津神に譲るけど、代わりに私の住むところとして天津神が住むのと同じくらい大きな宮殿がほしい。そうすれば私の百八十柱の子どもたちは天津神に反抗しないだろう」という。ちなみに、ここでできた家が、出雲大社とされている。ガオ
ちゃんおれの感想
神話はけっこうどろどろしていて怖い部分がある。でも意外にも人間的な側面があって面白い。ガオ
同じ神でも神話によって漢字が違ったり呼び名が違ったりする。また、武神として登場した建御雷神だけど、同じく武神として有名な香取神宮に祀られる経津主神と同一視されていたり、別の武神だとされていたりと、様々な説があって勉強するのは難しい。
あと、大国主は国を譲るのをすごい家で良かったのか、ちょっと疑問。ガオ
コメント
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[…] 本の国ができる前、高い空の上に高天原(たかまがはら)という神々のお住まいになるところがあった。ここに住む神々を天津神と呼ぶ。(※ここは国譲りのところでも勉強した。ガオ) […]